カーネーション |
尾野真千子(29)演じるヒロインの糸子。そのモデルになっているのは、ファッションデザイナーとして世界的に活躍するヒロコ、ジュンコ、ミチコの“KOSHINO三姉妹”を育てた小篠綾子さん(享年92)だ。
大正〜昭和初期、女性が洋服を着るという事がまだ一般的でなかった時代に、呉服屋に生まれた主人公、ミシンにあこがれ、洋服づくりを習得、デザイナーを生業にして女手ひとつで三人の子供を育てあげるというこのお話。
10月からはじまったばかりでまだ前半部分なのに常にクライマックス(笑)。関西弁が苦手な私も大阪弁が気にならない程いろんな意味でおもしろいドラマだ。
それというのも、私の祖父とドラマのヒロインの境遇が似ていておもしろいのだ。
明治31年山形県山形市の呉服屋の長男に生まれた祖父 會田通治(あいたみつじ)は、「これからは洋服だ」という曾祖父の意向で10歳で東京日本橋の大店の洋服店に丁稚奉公に出された。それがおそらく明治40年頃の事。
そして時は大正、帰郷した祖父は実家の呉服屋をつぎ、山形ではじめての洋服店「會田洋服店」を山形市の十日町に開く事になる。
聞くところによると最盛期には、20台ほどのミシンを入れ、多くの弟子をかかえ、たいそうな大店だったようだ、当時は県知事や校長先生などがお得意様で成金や上流階級の人がこぞって祖父に洋服をたのみに来ていたというからすごい。
大正11年生まれの父の一番上の姉(私にとっての叔母)などの若い頃の写真を見ると完璧なお嬢様で家には女中さんが何人もいたそうだ。
しかし、そんな會田洋服店の興隆も大東亜戦争の影が忍び寄るにしたがい、衰退していった。
戦争というのはおそろしいもので、洋服は贅沢品ということで自由につくれなくなり、軍の命令で国民服をつくらされ、最終的には資源の乏しい日本において、兵器製造のため、金属という金属はことごとく軍に供出させられ、ミシンはもちろん、裁ちバサミ、針の一本まで持っていかれたそうだ。
国民服(参照:ウィキペディア) |
というわけで、残念ながら私が祖父の輝かしい栄光の恩恵に預かったことはない(笑)。
同じく昭和14年生まれの父も幼い頃はお坊ちゃまだったみたいだけれど、物心ついた時には洋服屋はなく、祖父も隠居に近いカタチだったらしい。しかし父が小学生に上がった頃の写真を見るとまわりがみんな着物なのに父だけバリっとした学生服を着ている。
このあたりの戦争前後のこと、現実の話がどうかはわからないけれど、ドラマがどう進展していくのかが興味深い。
まぁそんなこんなでとても興味深く見ている今回の朝ドラ、ドラマでも映画でもやはり脚本とキャスティングがよければとい作品になるという見本のようなドラマだと思う。
まだ4ヶ月ほどつづくこのドラマだけれど、今週からは旧知の黒谷友香ちゃんが出るということなのでこれまた楽しみ。
最後に、主題歌。椎名林檎ちゃんが歌う「カーネーション」がまたよい。
作詞作曲という事だけれど、レトロでお洒落な雰囲気に昭和初期の浪漫を感じる憂いのあるボーカル。
林檎ちゃんのお家芸のような作品で、あ、という間に出来たんじゃないかしら?(笑)
「番組紹介」のご本人のコメント通り、作品に溶け込んで、まさにこのドラマにこの主題歌ありき。
余談だけど、高校生の時の弁当を包んでいたバンダナがMICHIKO LONDONだった(笑)。
こんにちは♪ セッキィです(*^^*)
返信削除私も毎日楽しみに見てますよ!!
先月亡くなった祖母の所に、足踏みミシンがあったのを思い出しました。
キャストも♪
ヒロインのいとこが、黒猫チェルシーの渡辺大知くんなので楽しみなんです\(^o^)/
これからのお話しも!面白そうですね(^o^)v
セッキーさんこんちは。
返信削除コメントさんきゅーです。
いとこのおぼっちゃんはミュージッシャンだったのね、ノーチェックでした。黒猫チェルシー、YouTubeで見たけどいいバンドだね。ジャックスみたい。