2012年5月13日日曜日

亀山画伯

昨日、銀座にイラスト展の搬入に行った際に丁度知り合いの個展が最終日だったため立ち寄った。

以前にもこのブログで紹介した亀山裕昭(かめやまひろあき)氏の展示。

良い。














亀山くんの実家は石巻。
幸い、3.11ではぎりぎり被災を免れたそうだが、被災前と被災後の風景をリアルに切り取った作品の展示が胸を打った。





















加えて、今年2月に第一子誕生というよろこびが伝わって来るよい展示だった。
















技術的なことでいえばそれこそ彼より上手な人なんていくらでもいるのに、
なぜ彼の絵がすばらしいのか?
それは彼の絵に対する姿勢(信念)と風景の切り取り方のセンスだろう。

そしていつも彼の絵から受ける印象はRockの自由なスピリッツだ。
ハードコアなバンドでベースを勤める彼ならではのことだと思うが、筆致にそれがにじむ。
「上手」よりも「巧い」が人の心をとらえる好例だ。

フジ関係の映像美術の会社で忙しく生業を立てているかたわら1年でこの絵を描きためるのは容易なことではない。
しかし彼の精神力と画力なら近い将来、絵だけで食っていけるに違いない。

以下は昨年のカンボジア旅行の記憶とフジTVのドラマ
「謎解きはディナーあとでスペシャル」で劇中に多用された作品、
及び、俳優の國村隼さんの肖像。
ご本人から承諾を得て描いたものらしいが、この絵のエピソードがまた胸を打つ。
しかしその話はまた後日、彼がメジャーになった時にでも。

多大な家族の協力あっての創作活動。がんばってほしい。

応援しています。









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